アルコール依存症の入院生活の実態は(1-22)

入院生活の運動 アルコール依存症・精神病院入院体験談

アルコール依存症の入院生活

アルコール依存症で精神病院の閉鎖病棟に入院して2~3週間経ったころの生活をご紹介。

ぼくは元々あるうつ病の症状と、アルコール性うつ(酒飲みがアルコールを抜いた時に、気分が沈んで落ち込む)で、朝4時~朝5時には目が覚めてしまう
(アルコール性うつは時間が経つと、じょじょに薄れていく)

入院生活中の朝
フリー素材ぱくたそより引用

朝5時はまだ喫煙所のドアは閉まっており、6時になるまでテレビは点けられない。ぼくと同じように目が覚めた患者、それにお年寄りなので早く起きてきた老人たち。デイルームで、しばらく雑談したりする。

時々、紙コップ式の自販機で90円のコーヒーを入れて飲む。

閉鎖病棟は現金をもたせてもらえない。自販機でコーヒーを買うには、あらかじめ「WAONカードにお金を補充しなければならない。

激昂し恨みの念でぼくを睨んでいた妻だが、「病院の小遣い用の口座」には2万円ほど入れてくれていた。普通の生活が送れるようにはしてくれていた。

精神病院の病棟では、患者にたかられる

自販機はデイルームにある。

もし昼間にデイルームに患者が大勢いる時に自販機で買うと・・・・・・

ヤツらどもが

患者
患者

1杯おごってくれんかのう・・・・・・。

チンピラ
チンピラ

ワシにもおごってや!

と、たかられるので、人目のつかない時に買わなければならない。

閉鎖病棟の自動販売機 自販機
フリーフォト写真ACより引用

急性期で短期で入院している患者は、たいてい奥さんか親ににWAONカードを買ってもらっている。

慢性期で長期入院、独り者でお金がないような患者が、たいていたかってくる

せっかく彼らにおごっても、一般的な常識が無く、感謝すらされなかったり、「こいつには金がある」見られてどんどんエスカレートしていったり、きりがない。

なので、本当に親しい人にのみ、おごってあげたりはする。

しかし「患者同士での貸し借り、モノのやり取りは禁止」となっているため、こっそりとだ。精神疾患者との間でモノのやり取りをすると、非常識な行動をしたり嘘をついたりするのでトラブルになるのだ。

入院生活、朝の6時テレビが点けられる

喫煙所の鍵が開けられる。喫煙者は、パチンコ屋の開店時のようにみな喫煙所になだれ込み、ポケットからタバコを出す。

ただ、テーブル型の空気清浄機に鎖で取りつけられたライターは「ひとつ」しかないので、タバコをくわえたままで火を点けるための行列ができる。

喫煙所
フリーフォト写真ACより引用

ただ、当直(夜勤)の看護師がキムラさんだった場合、6時より10分早く喫煙所が開く。

キムラさん自身がヘビースモーカーで、自分が早く吸いたいので早く開けるのだ。

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アルコール依存症の入院生活、朝の検温

閉鎖病棟では6時半あたりから検温だ。各部屋を看護師が回るので、ベッドに戻っておかねばならない。要領のいい看護師の場合、デイルームでテレビを観てても勝手に検温してくれるので楽なのだが。

本日自分担当になる看護師が、体温と脈昨日便が出たか食事は全部食べたか、変わりがないかを聞いて来る。

ふく
ふく

特になんもないです。

とか

ふく
ふく

夜中に何回も目が覚めて、眠れてない。

などと伝える。

症状によってはそれが主治医に伝えられ、マグミット錠(便秘薬)や睡眠薬が変わったりする。

入院生活の薬
フリーフォト写真ACより引用

精神科の薬は、たいていの人は便が固くなるため、マグミット錠など便通を良くする薬を飲まされる。ぼくはいきなりマグミット錠を3錠を処方され、便が固くなるどころか柔らかくなりすぎてしまい、まるで水のような下痢が続き、苦労した。

主治医に言うと

主治医
主治医

自分で調整してください 。

だと。

マグミット錠は精神薬とは関係がないため、どのくらいを飲むかを自分で調整する。いろいろ試して試行錯誤した結果、マグミット2錠で、軟便になるくらいに落ち着いた。

入院生活の運動不足解消のための運動

検温等ひととおりが済むと、まだ人がまばらなデイルームへ行く。

検温が終わったらまた寝る人もいる。うらやましいかぎりだ。

とにかくぼくは眠れないので、しかなくデイルームの隅っこで柔軟をする。

その後、家から郵送してもらったダイソー商品の小さなキッチンタイマーを出し、3分にセットしてシャドー(ボクシング)を始める。

まず、足のステップだけでウォーミングアップ。

それから、ジャブだけ3分。

ワン、ツー、右ストレートを主体にした3分。

左右フックを交ぜた、ジャブ右ストレート左フック右ストレートなど。

ダッキングやウェービングなどよける動作の反復練習。

など、を30分。

入院生活の運動
フリー素材ぱくたそより引用

その後、ジャンピング・スクワットやプッシュアップ、腹筋などを数セット。

1時間、体を動かす。

このくらいは身体を動かしていないと、運動不足で体力がガタ落ちする。

閉鎖病棟内で唯一運動をする人、ぼく。

その頃には「ふくさんはボクシングが趣味で、いつも運動をしている人」と看護師さんにみなされているため、注意はされなかった。

すぐのそばにいたヒウラちゃんみたいな女の子が「シュッ シュッ」とパンチのマネごとをする時があるが、これは「危ないからダメです」と看護師に注意されてしまう。

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風呂

風呂は、週にたった2回である。

夏でも冬でも関係なく、2回である。

そのため、風呂でない日に汗だくになったぼくは、洗面所で上半身裸になって汗を落とすのである。

8時から朝礼、ラジオ体操だ。

アルコール依存症者は精神病院の閉鎖病棟でこんな入院生活を毎日まいにち何か月も繰り返し送るのである

アルコール依存症の入院生活の実態 まとめ

●アルコール依存症の入院生活の実態(1-22) まとめ

・自販機でコーヒーを飲んだり、親しい人におごるのは、人目につかないところでしないといけないです。でないと、金のない長期入院の精神疾患患者にたかられてしまいます

・精神薬を飲んだらたいてい便秘になります。マグミット錠を処方されますが、マグミットを飲みすぎて水のような下痢になったことも。調整が大変!

・風呂はどんなに暑かろうが寒かろうが週に2回。瀬野川病院の風呂は、元ヤクザの人など彫り物をしてる人が多く、牡丹や竜やらなにやらでカラフルでなぜか華やか。

・とにかく毎日運動しておかないと、体力が一気に落ちます。その士気を維持するのだ大変です。心が折れそうになります。