精神病院・閉鎖病棟からは脱走できないのか!(1-19)

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閉鎖病棟の窓ガラス 精神病院閉鎖病棟・入院体験談1

閉鎖病棟からの脱走

ヒウラ
ヒウラ

うち、1回脱走したけど、すぐに捕まったんよ。

ふく
ふく

ホンマに? どうやって脱走したん?

ヒウラ
ヒウラ

作業療法を、運動場でやる時がたまにあるでしょう?

ふく
ふく

うん、うん

ヒウラ
ヒウラ

患者が外に逃げんように、出口に見張りがいるでしょ。

ふく
ふく

うん、うん

ヒウラ
ヒウラ

見張りが話をしてる時に、隠れて逃げたんよ。

ふく
ふく

へーっ、すごいねえ。
で、なんで捕まったん?

ヒウラ
ヒウラ

出たらすぐ国道があるでしょ。
そこをずっと歩いてたら、瀬野川の車が何台も来て、捕まったんよ。

ふく
ふく

そりゃまあそうなるね。
裏道でも通らなきゃ。

ヒウラちゃん(仮名)という、同じ病棟の女の子と仲良くなり、そんな話もするようになった。

瀬野川病院は山と川のあいだにあり、川沿いに走っている国道がメイン道路になる。

瀬野川病院の川沿い
フリーフォト写真ACより引用

国道か、川を渡っすぐ走っている旧道とその裏道しか道路はない。

閉鎖病棟に入院させられると、皆がまず考えること、それはこの「瀬野川病院・閉鎖病棟からの脱走」だ。

閉鎖病棟の調査

もちろんぼくも考えた。

どうやって脱走するかを考察する前に、病棟をいろいろ観察してみた。

まず、開くドアがあるのか確かめてみた。

廊下、曲がり角、いろんな所にあるドアノブをさりげなく回す。

結果、全部のドアに鍵がかかっていた

ひとつだけ開いたのだが、中を見ると鉄格子があり、その中に患者がいた。

つまり4階にある保護室だった。

次に、監視カメラの場所、数を調べてみた。

廊下の天井、トイレの入り口、ありとあらゆる所が監視カメラで見張られている。

直径10センチほどの黒い半球が、ありとあらゆる場所の天井についている。

閉鎖病棟の監視カメラ
フリーフォト写真ACより引用

黒い半球を、目をこらしてみると、中にカメラがある。

カメラがどの方向を向いているかがわかる。

全カメラとその方向をチェックした結果。

ほぼ死角がなかった

あるとすれば、便所の個室かデイルームか喫煙所だった。

デイルーム、喫煙所は詰所の前にあるため、常に看護師の目に入る。

便所の個室から外へは脱出できない。

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閉鎖病棟から脱走はできるが犯罪になる

と、なると。

病棟の外側の窓を割って、下に降りていくか。

窓から見ると、雨どいのパイプが上から下に通っている。

そのパイプにしがみついて降りるか。

ある場所は2階の上に、屋根が付き出ている。

4階からその屋根への高さは2階分だ。

飛び降りれなくもない。

窓は強化ガラスなので、金属のイスの足の部分を、自分の体重ごと窓にぶち当てれば、割れるかもしれない

閉鎖病棟の窓ガラス
フリーフォト写真ACより引用

2階の屋根へ数メートルくらいなら、飛び降りられると思う。

そこからさらに地面に飛び降りるか、何かにつたって降りる。

あとはサヨナラだ。

ほかの方法は。

女性の看護師からキーホルダーごと奪い取る方法。

声が出ないように、そっと後方から接近し、チョーク・スリーパー・ホールド(柔道でいえば絞め技)で気絶させて、キーホルダーだけ頂く

そして、ロックされている自動ドアを開け、キーでエレベーターを使い1階に降り、「閉鎖」でないエリア、外来などをそしらぬ顔で通り抜ければあとはサヨナラだ

やるのは、深夜。

昼間は大勢の男性看護師、デイルームは患者たちでいっぱいだ。

夜になると患者は寝静まり、看護師は当直のたった3人だ。

脱出してからのことも考える。

まず、国道を通るのはダメ。

ヒウラちゃんみたいに車で追跡され、捕まってしまう。

隣のスーパーの倉庫にでも隠れて、一晩過ごすか

それとも、裏山にじっと隠れるか

病院も、一日中脱走患者を探すわけにはいかないだろう。

いい考えを思いついた。

病院の目の前を流れる川だ。

ぼくは水泳が得意で、海水浴に行くと、遠く離れたブイまで、何往復もする。

数キロは泳げる。

川の水に浮かんでおくだけなら、1時間くらい平気だろう。

まだ夏、暑いので、夜の川に入り、浮かんでいればよい。

しばらく浮かんでいれば、勝手に街中まで川が運んでくれるだろう。

呼吸のため口と鼻だけ水面に出しておけば、夜は誰も気づかないはず。

脱走して泳ぐ
フリーフォト写真ACより引用

いつ実行しようか。

と思ったが、やはり実行するのは止めておいた。

窓ガラスを割って脱出」すると、器物破損罪で逮捕されるだろう。

キーホルダーを奪って逃走」すると、傷害罪・窃盗罪で逮捕されるだろう。

前科がつけば、即会社はクビになり、離婚だろう。

この考えは、胸の中にしまっておくことにした。

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閉鎖病棟からの脱走を考察する まとめ

●閉鎖病棟からの脱走を考察する 入院体験談(1-19) まとめ

・ぼくは打撃系の格闘技をしていたが、瀬野川病院の看護師のほとんどは柔道を習っている。柔道三段の女性看護師もおり、院内に稽古場があるほどだった。

・夜中に脱走する方法を2種類考えていたが、もし男性看護師と争いになった場合、打撃をだせばこちらは傷害罪、むこうの柔道技は抑え込みに使うのだろうから罪に問われず。圧倒的にこちらが不利だった。

・ところがぼくが何回目かの入院のとき、耐えられずに脱走してしまいます。
後々アップする「脱走記シリーズ」よろしくです。