精神科の閉鎖病棟は、こんな感じだ!(1-15)

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閉鎖病棟のドアの鍵 精神病院閉鎖病棟・入院体験談1

翌日の朝。

手の震えなどの肉体的なアルコール離脱症状は、もうほとんどなくなっていた。

看護師
看護師

病棟が変わることになりましたんで、
荷物をまとめて準備しておいてください

ふく
ふく

やっときた!
やっとこの地獄の保護室から抜け出せる!

そして鉄格子の保護室から、普通の閉鎖病棟へ移動することになった。

瀬野川病院の閉鎖病棟

瀬野川病院の閉鎖病棟は、1階のR1~4階のR4まである。

そして女性専用のH1病棟。

R3とR4は男女混合だ。

それに開放病棟のC4、C5病棟がある。

5階に体育館もあり、ネットをはればソフトバレーやバトミントンもできる。

図書コーナーもあり、わりと豊富にマンガや小説が揃っている。

マンガはダメだが、小説は貸出可能だ。

瀬野川病院の図書室
フリー素材ぱくたそより引用

閉鎖病棟はすべての扉にロックがかかっており、基本、患者は病棟の中だけで過ごさねばならない。

作業療法で軽スポーツの時だけは、さきほどの5階の体育館へ行ける。

運動するもよし、マンガを読むもよし、運動した後小説を借りるのもよし。

持ち物は、財布は持てないし携帯も持てない。

ゲーム機も持ち込み禁止だ。

マンガや本は持って入れる。

ただし、大人向けの本はダメだ。

C4、C5は開放病棟なので財布を持ち、自由に外出ができる。

病院の外にはデイケアなどの施設がたくさんある。

ぼくは少ない荷物を急いでまとめた。

閉鎖病棟へ移動

看護師
看護師

ふくさん、準備はできました?
いきますよ。

黒いボストンバッグを持ち、看護師についていった。

詰所の前を通り、大きなテレビのあるR1病棟のデイルームを通り、エレベーターに到着した。

看護師はたくさん鍵のついたキーホルダーをポケットから出し、そのうち一つをエレベーターのボタンの下にある鍵穴に刺した。

エレベーターの「上へ」のランプがついた。

ふく
ふく

エレベーターに乗るのに、鍵がいるのか。
これだと患者が逃げだしてもエレベーターは使えないな。

瀬野川病院のエレベーター
フリー素材ぱくたそより引用

看護師は「4」を押し、エレベーターは4階に停まった。

扉が開き、エレベーターホールに出た。

窓からすぐ目の前に、緑色の葉がおいしげる山が見えた。

すぐ右手に、透明なドアがあった。

看護師はまたポケットからキーホルダーを取り出し、車のキーのような、持ち手が黒いキーを出すと、壁の白いパネルにあてた

閉鎖病棟のドアの鍵
フリー素材ぱくたそより引用

するとドアがウィーンと開いた。

ふく
ふく

なんと、キーでドアを開けるのか。
しかも電子式か・・・・・・こりゃ脱走は難しそうだな。

ドアの開けると、4階R4病棟のデイルームになっていた。

50インチくらいの大型テレビの前に、ソファーやテーブル、イスが並べてある。

向こうの壁に、「カレンダー」「今月の献立予定」「作業療法の予定」などが何枚か貼ってあった。

今は夏だ。

「ノロウイルスが流行っています。手洗いとうがいを」の紙切れは、冬から半年以上貼ってあるようだ

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精神科の閉鎖病棟の患者たち

精神科の閉鎖病棟の患者たちが10人以上、ソファーやテーブルにつき、大型液晶テレビに見入っていた。

いや、そう見えた。

閉鎖病棟のテレビ
フリーフォト写真ACより引用

しっかりテレビを観ている患者は2~3人。

ボーっとしたうつろな目つきで、あてもなくただテレビに視点を合わせているだけの患者が数人

ただただ天井や空中を見つめている患者もいる。

奥の廊下には「多動」というのか、身体を前後に繰り返し揺らし続ける患者。

毎日同じ景色なのにずっと窓の外を見つめている患者。

ひとりでポリポリお菓子を食べ続ける患者。

水中毒なのか、廊下の洗面台の水道の水をひたすら飲み続ける患者。

男女混合とはいえ、オバサンばかりだった。

喋れそうな人はしっかりテレビを観てる患者くらいだ。

精神科の閉鎖病棟の重くよどんだ空気が、一歩踏み出すのをためらわせた。

勇気を振り絞って前に進んだ。

何人かがぼくをチラリ見て、すぐ視線をテレビに戻した。

突然、遠くでテレビを観ていた、車イスの人が声を発した。

また旧知の知人と再会

コジマ
コジマ

オイッ、ふくちゃんじゃないか

ふく
ふく

あ、コジマさん!(仮名)

前に入院した時、3階でいろいろお世話になったオジサンだ。

精神科の閉鎖病棟の患者
フリーフォト写真ACより引用

50代後半だと思う。

よく喋ったのでよく覚えている。

コジマさんはパーキンソンで足が不自由だが、頭はシャンとしていた

ぼくは精神科の閉鎖病棟の患者たち、悪く言えば「気がふれた」患者の集団の中に入れられる、という不安感があった。

しかし、まともな知り合いに再会して、嬉しくて浮かれた。

ふく
ふく

コジマさん、お元気ですか。
残念なことに戻りました・・・・・・

コジマ
コジマ

ええよ、ええよ、ゆっくりしていきんさい。

温かい言葉だった。

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精神科の閉鎖病棟の患者たち まとめ

●精神科の閉鎖病棟、患者たちはこんな感じだ!(1-15) まとめ

・閉鎖病棟の各ドアにはすべて鍵がいます。脱出は不可能

・エレベーターも鍵がないと動かないようになっており、たとえ強化ガラスのドアを割っても、エレベーターには乗れない仕組みになっています。

・もし火災などでエレベーターが止まったら、病棟へ入って反対側の階段まで行かなければなりません。
生存できるのか、怖い仕組みになっています。

・ 瀬野川病院の場合、 患者はごちゃまぜです。
アルコール依存症、薬物依存、統合失調症、双極性障害、発達障害、適応障害・・・・・・ そのため患者同士でよく揉め事がおきます
口喧嘩はもちろん、看護師や医師を殴る人も!

・そのため入院する場合、危険な患者のそばによらないのが安全です。